今日の夢

夢の中の私は、たいてい中学時代で止まっている。
教室で一人で、休み時間も特に何もすることがなく勉強するか机に突っ伏していた日々。もう二度と戻りたくない日々に、私はまだ捕らわれている。


今の私があの頃に戻ったら、教室のど真ん中でギターを掻き鳴らし喚き散らすのに。
あいつらの日常をぶち壊してやる。
誰も私を無視できないように。


それなのに、夢の中の私は、
私を一人にしないで。
本当は寂しいの。
なんて、机に突っ伏して、まだ被害者ヅラしているのだ。
ばかやろう。
そんな声が聞こえたのか、私はいつのまにか教室を飛び出し全速力で走り出した。


気がつくと私は神社にいた。
さっきの教室の空気をそのまま持ち込んだような湿った神社。
神様は
「3月14日に人生が変わるだろう」
確かにそう言っていた。
私は一刻も早くこんな人生終わらせたいのに、こんな夢から醒めたいのに、
神様はあと半月も、このどうしようもなく冴えない私の人生を生きろというのか?
私が神様の正気を疑ったところで夢から醒めた。



本当は、そんなお告げじみたことより、
「今この瞬間から、お前は変わることができるし、変わったっていいんだよ」
と言ってほしかった。