勉強すればするほど、私の馬鹿さが露呈され、今も私のすぐ後ろで大勢の観衆が私を嘲笑う。

こんなのも知らなかったんだ。
こんなのお前がやっても無駄なのに。

私はそれが堪らなく苦痛で、現実から目を逸らし、今日もニコニコ動画を観ている。


私は謎解きゲームが割と得意だが、私は苦もなくすぐに答えにたどり着く一方で、友人はものすごく苦労してそれでも答えにたどり着かない。
本当に得意な人から見ると、私の努力も同じようなものなのだろうと思うが、いや、謎解きゲームが得意でも全く意味がない。


努力なんかしなくてもいつだって誰より抜群に得意なことが、みんなに存在していればいいのに。
いや、正確には、存在してはいるのだろうが、本人の望むような都合の良い場所にはそう存在していない、ということなのだろう。

だけど、だけど、、
羽生結弦にはスケートという抜群の得意分野があった。
大谷翔平には野球が、佐々木希には美貌が、松本人志にはお笑いが。。

私には足が臭いという事しか抜群の得意分野が見つからず、努力なんかしなくても私の足はいつだって誰より抜群に臭かった。


神様、こんなふうに生まれてきた人生を、恨んではいけないなんて、言わないよね?