実家に帰れない

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「実家に帰る」

なんてことはないことが、とてもとても困難に思える。

近くにいるのに互いに互いを寄せ付けず孤独であることのあの気まずさに比べたら、一人でいる寂しさなんてなんでもない。


「あのチョコ美味しいよね。」
気まずさを押し殺し、持てる限りの勇気を振り絞って放った私の一言は、またしても母に黙殺される。
私の言葉は、多分もう永遠にあの人には届かないのだ。




(写真は誰か知らない人の家)