A氏
(A氏の名前はA氏に申し訳ない気がするので伏せます)
風邪で寝込んでいる時、昔ブログで大ファンだったA氏の書籍が出ていると言うので久々に読んでいる。
私はA氏の文章を読んでほぼ初めて、文章でおもしろおかしく表現することの、その豊かさやおもしろみを知った。
ひどく辛かったであろう経験も、A氏の手にかかればこんなにもおもしろおかしく、人を楽しませる材料としてお皿の上を駆け回る。
大好きな文章、大好きな言葉たち。
いつまでもいつまでも読み終わりたくない、そんな気にさせてくれる。
思えば最後にA氏の文章を読んだときも、こんな鬱々としたどうしようもない気分の時だった。
ひどい自己嫌悪に陥って、行き着く先がいつもA氏の文章なのだ。
実家に帰れない
「実家に帰る」
なんてことはないことが、とてもとても困難に思える。
近くにいるのに互いに互いを寄せ付けず孤独であることのあの気まずさに比べたら、一人でいる寂しさなんてなんでもない。
「あのチョコ美味しいよね。」
気まずさを押し殺し、持てる限りの勇気を振り絞って放った私の一言は、またしても母に黙殺される。
私の言葉は、多分もう永遠にあの人には届かないのだ。
(写真は誰か知らない人の家)
閉じ込められる
私は今、この小さな部屋に閉じ込められている。
もし、この部屋から出れたとしれも、私はこの日本という国に閉じ込められている。
もし、この日本から出れたとしても、私はこの地球に閉じ込められている。
もし、この地球から出れたとしても、私はこの宇宙に閉じ込められている。
どこまで行ったら逃げられるんだろう。
ふとそんなことを考えて怖くなりました。
はてな匿名ダイアリー
私の最近の趣味の一つは、はてな匿名ダイアリーに書き込むことだ。
思いついたことを深く考えもせず推敲することもなくただ書きつのる。
馬鹿らしい話、釣り記事、ポエム。
多くの記事にはそれなりにブクマやトラバがつく。
それもまた、私と同じく深く考えず推敲されることもなかった文章たちなのだが、
なんでもいいから認知されていることが嬉しい。
携帯大喜利に初めて採用されたときの高揚感とそっくりだ。
今日もうんこみたいな文章をどんどん書いていこう。
その前にうんこの素を摂取しなければ。
私は近所のコンビニで買ってきた添加物と砂糖だらけのパンを貪る。
そうして英気を養った私は、今日もCtrl+Rを連打している。
ダイエット
うんこおしっこをすると体重が減るというクソ単純な事実に味をしめてしまった私は、
トイレに行くと必ず体重をはかり、体重をはかる前には必ずトイレに行くようになった。
そのおかげか、長く続いた便秘が改善しました。
母に4ねと言われた話
私のお母さんは、テレビが好きで芸能人や芸能ニュースに詳しい。
小さい頃はテレビで見た雑学や芸能ニュースを話す母の話を聞いて、お母さんはなんでも知ってるなあと思っていた。
テレビのクイズ番組にも難なく正解するお母さん、なんてすごいんだろうと思っていた。
でも小学生くらいになった時、クイズ番組の回答で私とお母さんの意見が分かれた。私は絶対にAだよ!と言って実際に正解はAだった。その時お母さんはものすごく怒って、口のきき方に気をつけろ!みたいなことを言った気がする。
今ではずっとテレビを見てリビングにいる母が鬱陶しいし、芸能人の誰と誰が付き合ってるだとかそんな話は心底どうでもいい。
たぶんこの前私に4ねと言ってきた時も、あの時と同じような気持ちだったのかな。
私だって、大人になんてなりたくなかった。小さな部屋に集まって、みんなであーでもないこーでもないと言いながらテレビを見ていたあの頃にまた戻りたいな。
大人になんてなりたくなかったなあ、と思う。